板橋区成増の内科、糖尿病内科、小児科、伊藤内科小児科クリニック

伊藤内科小児科クリニック

〒175-0094
東京都板橋区成増1-17-10

03-3930-5114

メインメニューを開く
  • HOME
  • よくある質問
よくある質問

当院によく寄せられる質問です。その他ご不明な点がございましたら、お気軽に医院までお問い合わせください。

Q

糖尿病は昔からあるのですか?

A

わが国では、藤原道長という平安時代に栄華を極めた人が糖尿病だったということで有名です。平成6年に神戸で開催された国際糖尿病会議の記念切手にも描かれたくらいです。世界では、バッハ、エジソン、ヘミングウェイらが糖尿病でした。

Q

糖尿病が増えているのは何故?

A

運動不足や過食と言われています。大昔の人の生活を考えてみる必要があります。人類が地球に姿を現したときは飢餓の時代で食物はすぐに手に入らなかったはずです。そのために空腹でいる時間が長く、血糖値は次第に低下していきます。これを防ぐために低血糖値状態になってきたら肝臓でグリコーゲンを分解してブドウ糖に変えたり、身体の中から血糖値を上昇させるホルモンが何種類か分泌されるようにできています。糖尿病の治療薬で低血糖値が起きたときに出るアドレナリン等がこれです。低血糖値状態が続いていると、身体を動かしたり、頭脳を正常に働かせることができず、敵にやられてしまうからと説明されています。一方、血糖値を低下させるホルモンは唯一インスリンのみなのです。この大事なインスリンの働きがうまくいかなくなると血糖値が上昇してしまい、糖尿病を発症するわけです。

Q

神様が人間を造られたときに、このように飽食の時代が来るとは想像しなかった?

A

そうです。我々は現在未曾有の物質文明社会に生きているわけで、食べたいだけ食べて動かないでいると血糖値が低下しにくくなります。確かに2型糖尿病には遺伝が密接に関わっていますが、家系に糖尿病が無い人でも、食事の量や内容、食べ方に気をつけることが必要です。

Q

やはり太らないように心掛けるべきでしょうか?

A

肥満になるとインスリン抵抗性が出てきてしまい、インスリンを過剰に分泌することで、やっと血糖値を正常化できるという状態になってしまいます。そうすると膵臓のランゲルハンス島のβ細胞というインスリンを分泌する細胞が働き過ぎの状態となり、次第にインスリンを分泌する力が弱ってしまう(俗に疲弊するといいます)ので、血糖値が充分に下がらなくなるという事態を引き起こすのです。これが大多数の肥満の2型糖尿病の発症様式です。

Q

中には太らないのに2型糖尿病になる人がいるようですが?

A

日本人のようにアジア系の農耕民族は、それほどインスリンを分泌しなくとも血糖値が上昇しないですむ食事をしており、欧米人のような狩猟民族は肉食系なのでインスリンを多く分泌できる遺伝子を受け継いでいると説明されています。つまり、日本人はインスリンを分泌する力が弱いので、欧米人のような食事をしていると早期にβ細胞が疲弊しやすいのです。今後の日本人はメタボの人に限らず、和食系にして、早食いを慎み、野菜を先に食べるなどの工夫が必要でしょう。